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クリエイティブの力で社会課題に挑む -難民支援の事例紹介-

こんにちは!アクセンチュア ソング クリエイティブプランナーの村上です。

アクセンチュア ソングでは、クリエイティビティを活用した顧客接点を起点とした企業変革への取り組み「ライフ・セントリシティ(Life Centric Business)」を推進しています。

私が所属する「Droga5」は「Spearhead of Change」を掲げ、クリエイティブ起点で企業のビジネス変革から、生活者の日常に溶け込んでいく体験の創造まで、一貫したブランド体験やコミュニケーションの創造をサポートしています。

私たちは、モノやサービスを売ることをゴールとするのではなく、人や社会がより良くなるためのブランドアクションをお客様の皆さんと一緒に考えています。

また、クリエイティブの力を活かし、社会貢献に取り組むことは、現代のクリエイターに求められる重要な役割だと考えています。そのため、弊社では社内の社会貢献活動にも力を入れています。(過去事例「さやか星小学校プロジェクト」)

今回の記事では、プロボノプロジェクトとして国連UNHCR協会と共同で行った、日本で難民支援の輪を広げる新たな取り組み”ONE MORE STEP INITIATIVE JAPAN”についてご紹介します。

難民問題への関心を高めるために。新プロジェクトがスタート

2023年12月に「グローバル難民フォーラム」が開催されました。

「グローバル難民フォーラム」とは、世界各国の政府、民間、市民社会が集まり難民問題の解決策を議論する場で、日本は今後4年間にわたり共同議長国として世界の難民問題解決に向けてリードしていく必要があります。

「難民支援に馴染みの薄い日本で、グローバル難民フォーラムを契機に難民への理解や関心を高め、支援の輪を広めていくにはどうするべきか?」という目的から今回のプロボノプロジェクトがスタートしました。

「日本企業」から難民支援の輪を広げていく

紛争、迫害、自然災害などの要因によって、現在およそ1億1000万人が家を追われ、難民としての生活を余儀なくされています。増加する難民への対処は国際社会共通の重要課題であり、昨今の不安定な国際情勢も相まってその深刻度が高まってきています。

最近では、企業が難民と契約してアパレルブランドを立ち上げるなど、新しい難民支援が各所で見られはじめましたが、依然として難民支援は高関心層からの「寄付」が大半を占めており、社会全体ではまだまだ支援をできていないのが現状です。

企業から難民支援に向けた積極的な取り組みが生まれれば、日常生活の中で難民について考えるきっかけが生まれるかもしれない。各企業のビジネスを通じて、難民支援をもう一歩身近に捉えることができるのではないか。」

そんな想いから「ONE MORE STEP INITIATIVE」が立ち上がりました。

難民支援への一歩「ONE MORE STEP INITIATIVE JAPAN」

ONE MORE STEP INITIATIVE JAPANは、企業や団体の発信力を活用して「日本で難民を一歩身近に捉え、生活やビジネスの中で難民支援に“ONE MORE STEP(もう一歩)”踏み出す」ための取り組みです。

難民に関心を持ち、行動を起こす意志のあるすべての人々が参加できるプラットフォームを立ち上げることで、一過性のキャンペーンや個々の企業活動を超えてより多くの人々による継続的な難民支援へと発展させることができると考えています。

Droga5は、イニシアチブの提案から、そのイニシアチブへ広く参画を促すため、象徴となるロゴやスローガンを制作しました。

ロゴは、「難民支援を表すUNHCRブルーの足跡と、日本を表す赤い足跡が重なることで新しい形や色の支援が生まれる」というコンセプト。ステートメントは、ウクライナ危機の勃発によって高まった関心を追い風に、難民という日本人には馴染みのない問題をいかに身近に捉え難民問題への裾野を広げられるかを意識し、制作しました。

また、国連UNHCR協会が、今後4年間にわたって活動を持続的に推進できるよう、ガイドラインや推進計画の策定を支援しました。

込められた想いを、分かりやすく表現しシンボル化することで共感を誘う。規模が大きくて自分ごと化しにくい問題にこそ、アートやデザインといったクリエイティブが貢献できることがあると思います。

新しい難民支援の実現へ。「第一歩」となるイベントを開催

2023年10月26日、株式会社SEAMESと共催で「難民をより身近に、生活やビジネスの中で難民支援に“ONE MORE STEP(もう一歩)”踏み出す」をテーマにイベントを開催しました。

イベントの前半では、難民支援に既に取り組んでいる三菱地所、ファーストリテーリング、株式会社SEAMESに自社の難民支援活動を紹介いただきました。約30社の企業関係者のみなさまにご参加いただき、アンケートツールを活用しながら新しい難民支援の形を探っていきました。

航空会社にアパレル企業も!企業ができる支援を探る

イベントの後半では、先進的な国内外の難民支援事例や、企業独自の支援アイデアを紹介しながら、参加企業の皆さんと「自社ならどんな支援ができるか?」を一緒に考えました。

様々な業界の登壇企業、参加者との活発なディスカッションを通して、各社がそれぞれの独自性を活かした関わり方を探ることで、難しく考えがちな難民支援への​参加ハードルを下げ、日本で支援の輪を広げることができる可能性を感じるイベントとなりました。

クリエイティブ視点で、社会課題を捉え直す

社会課題はすぐに解決できるものではないからこそ、共に考え、人々・企業との繋がりを作っていくことが重要です。一時的な寄付としての支援を超えて、クリエイティブな発想で各社のらしさや強みを活かすことで「難民との関わり方」や「難民支援」への一歩を踏み出すことができるのではないでしょうか。

難しく捉えられがちな社会課題も、視点やアプローチを変えれば求心力が生まれる。複雑な社会問題にこそ、人々の心を揺さぶるクリエイティブの力を生かすことができると私たちは信じています。

アクセンチュアでは、社会貢献活動に携わる機会が数多く用意されています。社会貢献活動に興味のあるみなさまからのご連絡もお待ちしております。

「ONE MORE STEP INITIATIVE JAPAN」公式ウェブページhttps://www.japanforunhcr.org/how-to-help/one-more-step-initiative/

筆者プロフィール

村上恭理 / Kyosuke Murakami
Creative Planner
学生時代は大学でUXデザインを学ぶ傍ら、インターンでアプリ制作/LP制作/SNS運用等に携わる。リサーチやワークショップでの海外経験を通じて、価値観や文化が生まれるきっかけ、ブランディングに興味を持ち、2023年からAccenture Song / Droga5に新卒入社。
趣味は散歩、エンタメ施設巡り。

Instagramアカウントでスタジオの様子をお届けしています。ぜひアカウントに遊びにきてください!
・Accenture Song Design Japan:@song.design.japan
・Droga5 Tokyo:@droga5tokyo

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