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やり抜いて得た成功体験を次の挑戦へ。若手クリエイターの映像コンペ挑戦記



Brain Online Video Award(通称BOVA)とは、これからの時代を担うオンラインビデオクリエイターの発掘と育成を目指し設立された、オンライン動画コンテストです。協賛企業14社から出された課題に対して、解決策となる3分以内の動画を提出します。(一部公式HPから抜粋)

第11回の選考が進んでいますが、第10回のBOVAにAccenture Songとして初参加し、グランプリ・準グランプリに次ぐ審査員特別賞、そして協賛企業賞をダブル受賞することができました。今回は同チームから、応募の背景や挑戦して得た学びを振り返ってシェアさせていただきます!
 
⚫︎プロフィール
企画+デザイン/竹節駿也
企画+デザイン/布垣森彩
企画+コピー/石川安夢
クリエイティブディレクション(以下CD)/山形孝将
アートディレクション(以下AD)/鈴木公徳


若手の挑戦として応募。最後はアクセンチュアらしさを大切に。

応募のきっかけは、チームのマネージャー陣から若手へ、挑戦の機会としてBOVAの紹介を受けたことでした。さらに、若手に実践的なクリエイティブ制作の経験を積んでほしいという先輩の思いに対して、制作会社の東映シーエムさんも協力してくださることに。最終的に、今回の「若手3名+先輩2名(CD・AD)+東映シーエム株式会社」という体制でチャレンジしました。

竹節:応募しようと決まってからは、あまり課題を絞らず、個人で課題と映像案を自由に持っていく企画出しミーティングを何度も繰り返しました。クリエイターの先輩であるCD・ADに見てもらいながら、その中で可能性があるものを選んで行きました。

石川:その中で、最後二つの案で迷いましたよね。一つが今回制作した「G-SHOCKを女性が着用したくなる動画」。もう一つが、マーケティング・クリエイティブに特化した求人サイトの「ママを経験したクリエイティブは強いをテーマにした動画」という課題の案でした。 

竹節:字コンテを二つ並べて、全員で悩みましたね。最後決め手になったのは、「おばあちゃん」という新しいターゲットをG-SHOCKに対して提案するというのがコンサルとクリエイティブの掛け算を目指す弊社らしいと思った点と、あとは自分たちがこれをやったら楽しそうという直感で選んだ部分もあったかなと思います。

若手中心で制作しながらも、先輩から学ぶ。

長い企画案出しを経て、今回の受賞作である「わたしの憧れ」の制作を行いました。大きな流れは、演出コンテ作成→衣装合わせやキャスト選び→撮影→編集→音声や色合い、コピー等の最終調整。企画が決まってから一ヶ月半ほどかけて、アイデアを映像にしていきました。

竹節:誰が何を担当するかは、企画出しの時から最後まで決まっていなかったね。本業の忙しさや、コピーライター・デザイナーなどのスキル、またそれぞれの目標もあったので、自然と役割分担ができていったのかなと思います。 たとえば、僕は本業にも関わる「プロダクションさんとのやりとり」ができるようになりたいという目的があったので、SCUの窓口として連絡係を担当しました。あとはもちろんアートの部分で、コピーをどう見せるかなどを考えました。

布垣:カーニングとかも一緒に詰めたね。私は、映像制作の一連の流れを勉強することを目的にしていました。だから、絵コンテを書いてみて画角を意識することを教えてもらったり、コピーもコピーライターの石川さんと一緒に考えたりしました。先輩方にはよりアイデアをブラッシュアップする方法を教えてもらいました。

石川:私も先輩方にはとてもサポートいただいたなと思います。コピーライターとして映像内に出てくるコピーを担当したのですが、これだというものがなかなか出せなくて。何度も先輩に案を見せて、どこがダメか、どこが良いかを聞きながら、最後はなんとかいいかなと思えるものにたどり着けたという形でした。

特に撮影以降のフェーズでは、監督とのコミュニケーションの取り方、編集後の映像を撮影の段階から先回りして考えることなど、実践形式での学びが多くありました。企画を考えるまでは私たちが、そこから映像にする際では監督が一番の責任者になるという映像制作における役割分担など、実務につながる経験もできました。

竹節:先輩方と特に経験の差が出たのが撮影現場でした。きちんと現場で気になった点を意見する重要性や、その一方で監督を尊重した伝え方なども学べました。

布垣:実際に撮影現場でも意見出して、小道具の位置を変えてもらったり、何パターンか撮影してもらったりしました。監督も私たちの意見をきちんと聞いてくださる人で、現場で監督とお互いに考えを擦り合わせながら撮影をすることができました。

社内外で評価された成功体験が、粘りにつながる。

作品の提出から数ヶ月後、審査員特別賞と協賛企業賞のダブル受賞の知らせが届きました。授賞式ではクライアントや審査員、他の受賞者から直接お祝いの言葉や作品の感想をいただくことができました。

布垣:チーム会で受賞を報告し動画を見てもらった際に、インサイトに共感した、感動したといった感想をもらえました。また他チームの若手クリエイターから「コンペではこういう作品を制作しているんだ」と興味を持ってもらったことで、チームの活性化に貢献できたと感じました。

石川:私も、他部署の同期や、社外の家族・友人からの反応が印象に残っています。私がデザイナーではなくコピーライターであるということもあり、以前は周りの人に何をしているのか伝えづらかった印象があります。今回、自分が実際に携わったもので感動してもらうという体験をすることができて、私にとっては「誰かを喜ばせる」という原点回帰ができましたし、周りの人にとっては私が取り組んでいる仕事の価値を理解しやすかったと思います。

竹節:僕も、家族に観せたときにメッセージが伝わっていたので、新鮮だったというか、いいものって伝わるんだと驚きました。あとは、今まではコンペに応募した時に、受賞作がどうして選ばれたのかわからないことも多かったのですが、今回初めて受賞する立場になった時に、このレベル感だと受賞できるんだという肌感覚が身についたような気がします。

布垣:自身がいくら悔いはないと思っていても、(コンペにおいては)結果として評価されているかという点は重要だと改めて思いました。当初の目標だった「一連の流れを知る」というところで、ただ作業をこなすのではなく、やり切るというのがどこまでか体感することができました。一つ一つの過程でやり切ることが、積み重なって最後のクオリティにつながるという体験が、今後にも生きてくるのだと思います。

石川:コンペとか、アイデア出しって、何度やっても答えがいつ出てくるかわからない闇の中に潜り込むような感覚があります。そんな時に、結果が出たあの時は、あれだけ案を出してやっといいと思える企画が出たんだったなとか、最後の最後までコピー粘って考えたなとか、そういう記憶があるだけでも、道しるべになりますよね。 

今後の展望&先輩からの声

竹節:今回、このレベルまで作り上げると賞が取れるという一つの成功体験ができましたが、自分に対してもっと成長できたのではないかと思う部分もあります。そのギャップを埋め続けて、世の中に胸を張ってデザイナーと言えるようになりたいです。あとは、人と何かを作ることでインパクト与えられるということも再確認できたので、ソングとしてもチームとしても個人としても、周りを巻き込んで行けたらと思います。

布垣:また映像に挑戦する機会があればもちろんもう一度やりたいですし、若手だからこそ、次は映像以外のところでも結果を出せるようにしていきたいなと思います。今回のBOVAで学んだことは他のコンペでも活かせるはずなので、他の分野でも自信を持てるように、コンペを引き続き頑張っていこうと思います。グランプリは取れなかったので、まだまだ駆け出しの気持ちです!

石川:初めての挑戦でこのような良い結果を出すことができたのは、先輩や監督をはじめとする多くの人の力をお借りできたからだと思っています。誰かと一緒に遠くへ行くことはもちろん、自分はこの部分で貢献できたと胸を張れるように、「人の心を動かす一行」を書くスキルを引き続き磨いていきたいと思います。

今回若手をサポートいただいた先輩方にもコメントをいただきました!

山形/ CD
受賞結果に加え、若手の皆さんが映像の企画から仕上げまでを体感し、粘り強く挑み、成長できる機会となったことを嬉しく思っています。皆さんの得た経験は、幅広い仕事で活かしていただけると考えています。映像の賞という新しい領域において企業の存在感を示す貢献ができたことも、喜ばしく思います。
鈴木/ AD
若手の皆さんが、企画から制作まで主体となって取り組み、細部にまでこだわり作り込んだこと。それが受賞という結果として華開いたことを本当に嬉しく思います。このプロジェクトで得た経験を今後存分に発揮していただけることを期待しています。

執筆者紹介

石川 安夢/Amu Ishikawa
Copywriter/ Creative Planner

アメリカオハイオ州の大学を卒業し、2022年にAccenture Songへ新卒入社。
「ビジネスと心を言葉でつなげる」をモットーに、クライアントの思いやターゲットの気持ちを言語化するクリエイティブ制作を行う。コピーライター・プランナーとして、SNS広告からブランドアイデンティティ制作まで幅広いプロジェクトに携わる。

Instagramアカウントでスタジオの様子をお届けしています。ぜひアカウントに遊びにきてください!: @song.design.japan

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