見出し画像

アクセンチュア ソングで切り開くプレイヤーエンジニアとしての新しいキャリアパス

こんにちは。アクセンチュア ソングの久松です。前回の記事でお伝えした通り、これからはデザイナーだけでなく、アクセンチュア ソングで活躍する多様な仲間の声を発信していきます。今回の記事はその第一弾として、エンジニアとして活躍されている小西さんのインタビュー記事をお届けします。

プロフィール

小西佑治 / Yuji Konishi
Accenture Song
シニア・マネジャー / テクニカルリード
福岡県出身。2009年にWebアプリケーションエンジニアとして株式会社アイ・エム・ジェイ(以下、IMJ)に新卒入社。2020年6月より現アクセンチュア ソングに転籍。EC領域のTechnical Leadとして、Salesforce B2C Commerce導入プロジェクトに従事。

1. エンジニアになろうと考えたきっかけは何ですか?

父親が工場のエンジニア(製造系のエンジニア)だったのもあり、物心つく頃からエンジニアは身近な存在でした。小学校4年生くらいから家にパソコンがあったので、OSの再インストールをしたり自作PCを作ったりして過ごしていましたね。小中とずっとパソコンを触っていて、ゲームをしたり簡単なプログラミングをしたりしていました。育った環境が大きいかもしれないですね。小学校の卒業文集には「将来の夢はプログラマー」と書いていたくらいなので。

2. 前職のIMJでは主にどういったお仕事をされていたのでしょうか?

入社当初からWebアプリケーション全般で幅広く開発に携わっていました。ガラケーサイトの構築をはじめ、Flashを利用したキャンペーンサイトの構築や管理サイトの構築、アクセンチュアの自社サービスであるJelly CMSの開発、スマホアプリ向けのAPI構築など、Webアプリケーション開発のサーバーサイドを色々とやってきた感じです。ユーザ・機種による出し分けや外部システムとの連携があるなど、システマチックな要素が多いサイトを担当することが多かったですね。

その後、ソースコード管理・設定値管理・デプロイフローなどの構成管理ルールやコードレビューのフローやチェックツール実行の自動化といった開発ルールを見直すことで、開発チームを推進する役割を担うことが増えてきました。この頃から「機能を作る」エンジニアというよりは「アーキテクト寄り」のスキルや経験を積めることが増えたので、周りからもアーキテクトとしてのアウトプットを求められるように変わってきました。
クライアントからの要件には直接現れないような開発上必要になる機能やシステム運用のための機能を先行して開発したり、開発フェーズに入る前に構成管理・開発ルールを定めて品質を担保したやり方で最初から開発できるように整備したり、開発チームの立ち上げの部分を見てほしいという依頼が増えていった感じです。

3. これまでご経験されたWebアプリケーション開発と比較して、コマース案件の面白さってどんなところにあるのでしょうか?

ECサイトもWebアプリケーションの1つなので、一般的なWebアプリケーション開発で作るものと仕組みは一緒です。そのため、システムの基本的な動作に大きな違いがあるかというとあまり違いはないと思います。

しかし、コマース特有の業務があり、扱うデータは当然違います。商品、在庫、注文、会員など、コマース特有のデータがあります。 また、ECサイトのメインは注文機能ですが、売上を上げるために必要なマーケティングの要素や、特集ページを組んだりキャンペーンバナーを差し替えたりといったコンテンツ管理要素が業務知識・システム知識として必要になるので、いろんなことを知っていないといけないと思いますね。

ECというのは一般の生活者にとって身近なWebサービスなので、「その仕組みを作っている」というのは普段お世話になっているサービスの裏側がイメージできるという意味だと面白いと思います。

あと、ECは”サイトを運営する”というだけでは成り立ちません。そもそもECサイトで売るために商品を仕入れたり製造したりしてそのデータを登録しないといけないし、注文を完了しても倉庫で梱包して配送しないといけません。また、店舗で受け取ったり店舗の在庫を融通したりすることもあります。このように自分が作るシステムの周辺業務も多いので、関わる業務に広がりがあるというのも面白いですよ。

さらに、ECだと注文時の支払い処理や売上データの会計システムへの連携などもあり、お金をどのように扱うのかが分かる面白さもありましたね。 そういう意味では「直接お金を稼ぐ」という明確な目的があり、モノの流れ、データの流れ、お金の流れに関わることができるので複雑だけど面白いと思います。

4. 「アクセンチュア ソングだからこそ実現できるコマース」について教えていただきたいです。

コマースはECサイトを立ち上げれば終わりじゃないんです。狭義のコマースは「ECサイトのシステム」のことだと思いますが、広義で捉えたときのコマースには様々な要素が含まれています。例えば販売後の変更、キャンセルや返品対応もそうですし、集客のためのマーケティングやそのために世の中のトレンドを分析することも含まれます。我々の組織の中にはそれぞれの領域の専門家が沢山いる一方で、逆に個々の専門的なスキルを連動させて何を作るかという大きな戦略や青写真を考える人たちもいます。広い意味でのコマース活動の全体を一組織として支えることができるという強みがあると思いますね。

5. 小西さんはテクニカルリードといった立場で活躍されていると思いますが、ITシステムを手がけていく上で意識していることをお聞かせください。

大きく二つ、お客様向けの話とチーム向けの話があると思います。

お客様向けの話で言うと、残念ですけど人が思い描くような理想の動作をするシステムってなかなかできないんです。なので、「やりたいこと」と「やれること」のバランスをどう保つのか、妥当な前提を置いたうえで実現可能な理想通りではないシステムでも大丈夫だということをいかにお客様に理解・安心してもらうのか、みたいな部分が大切になってきます。そのため、お客様に伝わる言葉で話して納得してもらうということはいつも意識しています。

チーム内向けの話もお客様向けの話と似ているところがあって、理想のシステム開発はなかなかできないです。技術要素でいえば「トレンドだから最新のソリューションを使いましょう」というような理由だけでは、チャレンジするコストや運用・保守を考えると安易には選べません。また、集まった人のスキルレベル・経験の違いによって、どういったレベルを基準にしないといけないのか考える必要があります。こうした様々な前提条件が違う中で「誰にどこまでを任せるのか」、「どのレベルまでを目指すのか」ということをきちんと考えてチームが現実的に回るようにしようということはいつも意識しています。

テクニカルリード の役割 
エンジニアとしての豊富な経験と高い技術力を有し、プロジェクトのエンジニアチームを牽引する役割。システム開発における共通仕様・要件定義やシステムのあり方を検討・提案し、システム全体の方向性・仕組みから運用・保守要件まで提示することができる素養を持つ。技術面の助言やメンバーの育成も求められるエンジニアのリーダー的存在で、他部署との連絡をとる窓口的な役割も担います。

6. 小西さんの中でエンジニアとしてブレイクスルーしたきっかけや経験があれば教えてください

ちょうど転籍後の小売業のコマース案件は、コマースの業務知識が格段に増えた案件でしたね。プロジェクト規模がすごく大きくて、商品データ管理のシステムや倉庫管理システムを同時に全部リニューアルするというマルチベンダープロジェクトで、他社のベンダーも含めて大変な案件でした。

やっぱりお客様や他社ベンダーと話がスムーズにいかないと困るということもあって、倉庫管理システムの本を読んで勉強したりなど色々知識を増やす努力をしていました。

いわゆるモノを売るカートの機能だけ知っていればよいわけではなく、注文した後はどうなるのか、そもそもサイト掲載のための商品データをどう管理するのかなど、ECサイトの前後も含めたコマース全体の流れを知るためにいろいろ勉強したり経験が積めたりしたので、この案件では成長できたことが多かったかなと思います。

7. 自身のキャリアを築く上でロールモデルなどはいたのでしょうか?

お金・人・納期の管理をしてプロジェクト推進を責務とするプロジェクトマネジャーではなく、技術寄りのアーキテクトとかスーパープログラマーという位置付けの人はアクセンチュア ソングのBuildチームにはいなかったので、私自身がBuildチームとして初めてのキャリアパスということになります。テクノロジー コンサルティング本部にはそういった方たちがいると思うのですが。そのため、自分が「こういったパスもBuildチームにはあるぞ」というものを作っていかなきゃと思っています。

なお、私の肩書にマネジャーとついていますが、実務での役割を考えると管理職のマネジャーというよりはプレイヤーエンジニアの上級職という位置付けです。その点でいうと、マネジャーという肩書があるからといって「管理職です」というわけではないのがアクセンチュアのキャリアの考え方としてあると思います。そのためマネジャーになって「管理業務しかやっていない」という人はほとんどいないです。多くの人がプレイングマネジャーとして活躍されていると思います

久松:小西さん自身がそういったキャリアの第一人者として、今後僕たち若手エンジニアのキャリアの選択肢としてなっていただけたら嬉しいです。

そうですね。「ポジションが上がればお金の話や契約の話などたくさんやらなきゃいけない」とか「プロジェクト進行を頑張らなきゃいけない」となんとなく思ってしまう若手の皆さんには、そういったキャリアだけじゃない他の道もちゃんとあるよというのを見せられたらいいなと思いますね。

まずは自分のこれまでやってきたことを他の人でもできるように、ノウハウの明文化をしていくことがチャレンジでもあり、組織に課せられている課題でもあると思います。色々なプロジェクトを安定して進めるために、人材の育成だけでなく組織的にみんなが有識者のノウハウを活用できるようにしていきたいなと思いますね

8. 最後に若手のエンジニアやアクセンチュア ソングに入りたいと考えている方々に向けて一言お願いします。

大きな会社なので、自分が知っている身近な会社がお客様になるチャンスがあるという楽しみがありますね。逆に「絶対にこの言語で開発したい」とか「こんなものを作りたい」というものが明確にある人は合わないかもしれない。僕らの仕事ではシステムを作ることはあくまでも手段で、その結果としてお客様の困りごとを解決するということが本質になるので、裏を返すと手段そのものが目的になりうる人はギャップが大きくなると思います。 なので、極端な話「何か作りたいけど何を作りたいかにはこだわりがない」とか「作るきっかけがあれば頑張れるのにな」といった人の方が、色々な目的意識を与えてくれるプロジェクトがあるので合うかもしれないですね。特にアクセンチュア ソングはtoC向けプロジェクトが多いので自分の携わったものが実際に世に出て触れるものになり、自分自身はもちろん友達や家族にも使ってもらえるチャンスがあるので、プロジェクトのアウトプットがわかりやすいというのもモチベーションに繋がると思います。技術的なこだわりが強すぎるよりは、興味がある技術を手段にして、課題解決にちゃんとゴールを置けるような人の方が良いんだろうなと思いますね。

筆者プロフィール

久松 勇斗 / Yuto Hisamatsu
Accenture Song
茨城県出身。大学時代にマーケティングを専攻し、2021年新卒でアクセンチュア入社。エンジニアとしてECサイト構築を主軸に置いたプロジェクト遂行に従事。趣味はバスケ・サウナなど。

Accenture Song Design Instagramアカウント: @song.design.japan
Accenture Songはエンジニアを積極的に採用しています。
詳細はこちらから↓


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!