【インタビュー】 デザイナーとアーティストの両立で見出す自分としての表現のあり方
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【インタビュー】 デザイナーとアーティストの両立で見出す自分としての表現のあり方

Design Voice by Fjord Tokyo

こんにちは、Fjord Tokyo ビジュアル デザイン リードの佐藤です。


デザイナーさんの中には、アーティスト活動に興味があったり、アーティストだけどデザイナーとして組織に入ろうかと考えたりしている方もいるのではないでしょうか。Fjord Tokyoで働くデザイナーへのインタビュー企画第2弾の今回は、アーティストとデザイナーの二つの顔を持つ、ビジュアルデザインピラー所属の荒井美波さんです。

美波さんは、「Fjordは個性豊かなかっこいい女性がいて、こういう人になりたいという人がいっぱいいる。前向きに生きていけて、自分は自分でいいんだと思える」とお話ししていたのが印象的でした。美波さんはFjordでどのような仕事をして、どのようにアーティストとデザイナーを両立しているのでしょうか。

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プロフィール
荒井 美波 / Minami Arai
ビジュアルデザインアソシエイトマネージャー / Visual Design Associate Manager
武蔵野美術大学 大学院卒業後、広告代理店にてデザイナー、アートディレクターの経験を経て2018年にアクセンチュアに入社。2019年よりFjord Tokyoへ参画。


デザイナーを志した理由は?

もともと、子供の頃から絵を描くことが好きだったので、中学生くらいから美大に行きたいと思っていました。具体的にデザイナーになりたいと思ったのは、野田凪のようなアートディレクターへの憧れから。漠然と広告代理店に入りたいと思ったことがきっかけです。

Fjordでのお仕事とFjordに所属するまでの経緯は?

ビジュアルデザイナーとして、UIアプリやウェブサイトのデザインをするのが主な仕事です。Fjordの前はUX STUDIOというデザインチームに所属し、UI/UXとビジュアル、なんでもできるデザイナーみたいな感じでした。広告代理店からデジタルの領域へシフトしたのは、人間の行為と行動変化に興味があったのが理由です。

広告は作って終わりというのがあって、ユーザーのその先の行動変化とか、お客さんが広告を見て思ったことが受け取りづらく、不透明だと感じていました。もう少しクライアント企業や顧客に長く寄り添ってく仕事がしたいと思っていたところでアクセンチュアの方から声がかかり今に至ります。

Fjordでの経験を通して、レベルアップできそうなスキルは?

アクセンチュアのコンサルタントの方々と働くことが基本となるので、「なぜこのデザインがいいのか」を論理的に説明できたり、言語化する能力、そして、プロジェクトによって毎回メンバーが変わるので、どんな人とでもうまくやっていけるマインドだったり協調性が身に付いたことをすごく感じます。

アーティストとしての活動内容は?

日本の近代文学作家の直筆原稿を、針金を用いて書き順通りに立体的に臨書するという作品を作っています。作品制作を始めたのは、学生の頃。最初は紙媒体をメインに制作していましたが、平面に落とし込む前の身体的なものが大事だということを考え始めました。

そこで、もともと活字が好きだったので、今の時代に削ぎ落とされがちな文字に関する情報に着目しました。例えば、普段目にしている文字は思考の軌跡で、人間がペンや筆といった道具を手に持つことで生まれた「書く」という行為の産物でありますが、様々な技術が進歩してゆくうちに、行為によって生み出されたという背景は忘れ去られ、活字という表面的な情報のみが一人歩きする様になりました。 

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↑ 円城塔『文字渦』 / 2020 / サイズ:331×384 / 素材:カンヴァス、針金、ヌメ革 / 撮影:筒口直弘(新潮社写真部)

近年ではデジタル技術の進歩によって筆記具を手に持ち書くという行為が、キーボードを打ち入力する、またはフリックして入力する行為に変化しています。情報を伝達するという文字の役割は結果的には同じですが、果たして本当にそれだけで良いのかということを考えていて、アフォーダンス(物が持つ形や色、材質などが、その物自体の扱い方を説明しているという考え方)という概念を基にして、直筆文字ならではの時間軸を可視化しています。

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↑ 谷崎潤一郎『痴人の愛』 / 2017 / サイズ:331×384 / 素材:カンヴァス、針金、ヌメ革 Photography by Sho Sato

作家活動とデザイナーはどのように両立していますか?

平日、出社する時は会社に行く前の朝6時半~7時くらいに起きて、仕事の準備をする前の8時くらいまで作業をします。家に帰ってきて時間がある時はまた作業する時もありますが、基本的にあまり夜は作品というか自分の活動をしないようにしていて。

というのも、仕事が延びたりもするし、あと、お酒が好きで。夜はお酒を飲んでゆっくりしたいので、あんまり夜は活動せずに朝に作品に注力しています。仕事も作家活動もどちらも言い訳にしたくないので時間を完全に切り分けることが重要です。

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両立をしていて良かったと思うことは?

会社の中にいると、Fjordでしか知り合えない人や、チームで思いがけないアウトプットができる学びがあります。逆に作家活動では、作品を作っていく中でしか出会えないような方達と出会うことができて、人の広がり、知り合う人の幅が広がっているというのは、自分の中で発見や糧になっているのを実感します。

デザイナーとしてこれから挑戦したいことはありますか?

Fjordは、どんどん人が増えているのでいろんな人、役割、年齢の方と働いてみたいです。今はまだプレイヤーだけど、もう少し現場を理解してマネジャーを目指しながら働いていきたいと思っています。

デザイナーとアーティスト活動を両立したい人に一言

もともと作品を作っていたのは、肉体が滅びても作品として後世に残したいという思いがあったから。制作をしていない期間に、人から忘れられるという恐怖を味わったので、一つ続けていくことを必ず習慣化しよう、と社会人1〜2年目くらいに思いました。それから、毎朝、朝の会社に行く前の時間に必ず手を動かす、歯磨きをする習慣みたいな感じで生活の中に取り込み、自分の中で続けていこうと思いました。

仕事も活動も、どっちも疎かにしてはいけないのであまり中途半端にやらない方がいいと思っています。自分のやりたいことを両方やっていくという気持ちはすごく大事です。続けていれば誰かが見ていてくれると最近思います。

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